これらよりも大きなわざを?

ヨハネによる福音書14章12節でイエスは弟子たちに驚くべき約束をされます:
よく言っておきます。わたしを信じる者は、わたしと同じわざを行うばかりか、それよりもさらに大きなわざを行うのです。わたしが父のもとに行くからです。
- ヨハネの福音書 14:12
この節はしばしばカリスマ的な教師たちによって、すべてのクリスチャンがイエス自身の奇跡と同等かそれ以上の奇跡を行う能力を約束されていると主張するために用いられてきました。しかし、この箇所を詳しく調べると、この約束は一般の信者ではなく、特に使徒たちに対してなされたものであることが示されています。
直近の文脈
この約束はイエスの別れの説教(ヨハネ13-17章)の中で語られ、そこでイエスは使徒たちにご自身の去りゆくことを準備させています。この部分全体を通して、イエスの言葉は選ばれた代表者としての使徒たちに向けられています(ヨハネ15:16; ヨハネ16:13)。文脈は群衆への伝道的な教えではなく、使徒たちの委任です。
「より大きなわざ」の性質
イエスの業には、死人をよみがえらせること、盲人をいやすこと、嵐を静めること、食物を増やすことが含まれていました。単なる力の大きさで「より大きい」と考えるのは難しいです。むしろ、「より大きい業」とは使徒の働きの範囲と効果を指します。ペンテコステの後、福音の宣教を通して、多くの人々が回心し(使徒の働き 2:41)、教会が設立され、御言葉が地の果てにまで広まりました。これらの霊的な結果は、イエス自身の地上のミニストリーの限られた地理的・時間的範囲を超えました。
使徒の証し
使徒の働きの書は、福音を確証する奇跡的な業を行ったのが使徒たち、そして彼らから直接に委任された者たちであったことを示している(使徒 2:43; 使徒 5:12; 使徒 14:3; コリント第二 12:12)。これらの奇跡は、教会の土台としての彼らの独特の権威を証明した(エペソ 2:20)。普通の信者たちは救いの祝福を共有したが、同じ程度の奇跡的な力は与えられなかった。
今日の誤用
カリスマ的教師たちは、John 14:12を使徒的な文脈から切り離し、それを普遍的な約束として誤用しています。新約聖書は、すべてのクリスチャンがイエスと同等の奇跡を行うと教えてはいません。むしろ、奇跡的なしるしは一時的なものであり、書かれた言葉が完成するまで、元の福音のメッセージを確証するために設けられたと教えています(Hebrews 2:3-4; 1 Corinthians 13:8-10)。
結論
イエスの「より大きなわざ」の約束は、使徒たちが聖霊の力によって福音を世界に伝え、教会の基礎を築いた働きにおいて成就しました。今日の信者に対する真の適用は、私たちが奇跡的な力でイエスを凌ぐことではなく、キリストが直接委任した者たちの証しに基づいて、一度伝えられた信仰にとどまり続けることです。
- なぜJohn 14:12をイエスの別れの言葉の文脈で読むことが重要であり、一般的な約束としてではないのか?
- 使徒たちの「より大きなわざ」はどのようにしてイエス自身のわざよりも大きかったのか?
- この箇所を理解することは、新約聖書における奇跡の目的を歪める誤用からどのように私たちを守るのか?
- ChatGPT、「これらよりも大きなわざ?」(マイク・マッザロンゴとの対話、2025年9月21日)。
- F. F. ブルース、『ヨハネによる福音書:序論、解説および注釈』。
- レオン・モリス、『ヨハネによる福音書』(NICNT)。
- アレクサンダー・キャンベル、『キリスト教体系』。

